【絶対NG】よくあるレンタカートラブル5選

キャンプ・アウトドア

レンタカーは地方の交通インフラが整備されていない場所での観光には大変重宝します。筆者自身学生の頃からサークルの合宿等でよく利用していました。

しかし、車なのでどうしても事故に遭ってしまったり思いがけない故障があったりします。自分に非がある場合もない場合も対応を間違えてしまうと想定外の料金を請求されるということもあります。

そこで今回は元レンタカー社員がよくあるトラブルと対処法について解説していきます。

これから行楽シーズンや帰省などでレンタカーの利用を考えている方はぜひチェックして安心安全な旅をお楽しみください。

事故対応

交通事故イメージ

自動車と切っても切れないのが事故です。事故というと大袈裟かもしれませんが駐車場を出る時にポールに擦ったというのも扱いは事故です(自損事故)。相手の車に自分からぶつけなくても相手側からもらい事故をすることもあります。

レンタカーに乗っていて事故に遭ってしまった場合の対応は以下の二つだけです。

  • その場で警察を呼んで事故処理
  • ② 出発したレンタカー営業所に連絡

この2つをこなすだけです。

それぞれ解説していきます。

まず「①その場で警察を呼んで事故処理」ですが、レンタカーの料金内で加入している保険に限らず保険を適用する場合には必ず警察の事故処理をして交通事故証明書を出してもらう必要があります。相手がいるような事故であればその場で警察を呼ぶのが当たり前ですが、自損事故の際は「後でいいや」「ケガ人がいる訳でもないし保険には入ってるから大丈夫だろ。」となってしまう方が一定数います。「たった今このポールに車のここの部分をぶつけた」といってその場で事故処理をしないと警察も「なんで移動してから呼んだの?」「本当にそこなの?証拠は?」といった具合で取り合ってくれないことがあります。必ずその場で警察を呼んで事故処理してもらいましょう。

続いて「②出発したレンタカー営業所に連絡」ですが、こちらは絶対というわけではありませんが連絡をしておいた方が後々面倒な手続きが減ります。レンタカー会社によっては「事故の際はこちらへ連絡を!」といった具合で事故対応窓口を持っているところもあります。この連絡を怠ると返却時の車両確認で傷が増えていて「この傷はどういった理由でついたんですか?!」という事情聴取まがいのことが始まります。警察の事故証明があっても状況確認や他の傷がないかの確認や大きな会社であれば本部への確認などかなり時間がかかってしまう場合があります。

万が一事故に遭ってしまった場合はその場で警察を呼んでレンタカー会社に状況説明をしましょう。とりあえず保険は入っているだろうしそのまま返却しようなんてのは絶対NGです。

保証内容の確認

レンタカーももちろん保険には加入していますが、会社ごとに保証内容が違ったり様々なオプションがあったりします。その中でよく揉める項目が「免責費用」と「NOC(ノン・オペレーション・チャージ)」です。

免責費用

名前だけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

簡単に説明すると「万が一のための保険だから適用はするけど、そもそも事故ったのはあなただからせめてあなたも費用の一部は支払ってね。」というお金です。

例えば保険が対人免責5万円/対物免責5万円のものに加入していて相手なしのガードレール衝突で対物20万円を負った場合には保険会社に対して5万円を支払ってもらえれば残りの15万円は保険で保証しますよという金額です。そのためものすごい軽微な事故で対物が5万円未満の場合は自分で支払うということになります。逆に相手がいて対人1000万/対物500万だとしても合計10万円支払ってもらえれば費用面に関しては保険で負担しますということです(※保険にも無制限と上限⚪︎⚪︎万円までというものがあります)。

保険のグレードによって変わるのはこの「免責費用」と「上限金額」がメインです。個人で任意保険に加入している方はこのほかに「弁護士特約」や「代車費用」など様々ありますが、ここでは関係ないので省きます。

この「免責費用」について詳しく理解されていない方が一定数おり、事故って帰ってきた際にカウンターで揉めているのを何度かみたことがあります。お客さんの言い分としては「保険に入っているのになんで金を払わなければならないんだ!」です。しかし、残念ながら貸渡時に説明している上にお渡ししている約款に書いているので支払っていただくほかありません。

レンタカー会社によってはこの免責費用を無しにするという独自オプションを持っている会社もあります。しかし、それも会社ごとに違う上に契約や予約料金とは別料金のオプションになるということもよくあるので不安であれば確認しておいた方が無難です。

NOC(ノン・オペレーション・チャージ)

レンタカーはバスやタクシーと同じような営業している車両です。事故に遭って修理が必要になった際にはその期間稼働できないのでその分営業補償の一部として支払うお金です。大体の会社が「自走可能で2万円。自走不可(レッカー費用別)で5万円」です。そのため大破して走れなくなってしまった場合は「対人免責+対物免責+NOC5万」で帰着時カウンターで20万円近い金額をお支払いいただくこともあります。

稀に「まだ走れるだろ!」と言いながらボロボロでフレームごと歪んでいるんじゃないかという状態で無理やり走って返却しようとする方もいますがそれは「走れる」とは言わないので残念ながらNOC5万円ですということもありました。走ったことによって悪化することもあるのでおとなしくレッカーされてくださいといったところです。

レンタカー会社によっては保証内容をほとんど説明してこないところもあります。それでも加入していないということはないので気になるのであれば一言聞いて見ることをオススメします。

給油間違い

ガソリンスタンドイメージ

いまだに軽自動車に軽油を入れてくる方が年に一人くらいはいます。それと同じような事例でディーゼル車にレギュラーガソリンを給油してくる人も一定数います。給油口を開けるとディーゼルと書かれていますし、レンタカーは給油間違いが起きないように給油口のカバーに独自にステッカーを貼っているところも多いです。徹底したところでは車内に「この車は軽油(もしくはガソリン)車です」と書かれています。それでも間違える方がたまにいます。

実際にあった事例ではディーゼル車の貸し出しの際にスタッフが「返却の際は”ガソリン”満タンでお願いします。」といってしまい、お客さんがスタンドで「”ガソリン”満タンで」と言ってスタンド店員がディーゼル表記を無視してレギュラーガソリンを注いでしまいエンジンが止まってしまい大問題になったというものがあります。お客さんの言い分としては「貸し出しの際”ガソリン”って言われたからそのまま言った!伝え方も悪いしそのまま入れたスタンドも悪い!自分は悪くない!!」というものだったそうです。最終的にどうなったかは知りませんがそれ以降その会社では”ガソリン”ではなく”燃料”という言い方が統一されたそうです。

基本的にはセルフスタンドで油種間違いをすると給油した人の責任になるので十分注意してください。

車だとマツダ車(クリーンディーゼルは軽油)、ハイエースバン(ガソリン仕様とディーゼル仕様が混在)、三菱デリカ(型式によって違う)などがあります。当然ですが軽自動車で軽油は現行存在しません。

最終給油スタンド

給油に関しては給油間違い以外にもう一件揉めやすい事案があります。

それが満タン返却時のガソリンスタンド所在地です。通常お客さんが自身で給油してから返車する満タン返却の際には「最寄りのガソリンスタンド」で給油をお願いしていますし最後にレシートの住所も確認します。

それでも稀に「市内のガソリンスタンドで入れました。」と言ってとんでもなく遠いところのレシートを出してくる方がいます。地方の市町村では行政区域や住所がとんでもなく広いところがあり50km以上市内を走行するなんていうこともよくあります。

さらに最寄りのスタンドを案内しているにも関わらずこういう事をする人に限って「ガソリンメーター上がってるんだから満タンでしょ?レシートいらないと思って捨てちゃった。」と言ってきたりします。車種によってはちょっと継ぎ足し給油すれば100km近くメーターが下がらない車もあるので確認のしようもありません。

これもレンタカー会社によっては最終給油のレシートがないのならその場で携行缶でいれてみてその分請求するというところもあるようなので注意が必要です。

自分で給油して返却する場合には揉めないためにも最終給油のレシートは取っておきましょう。

勝手に延長

以前行楽シーズンのレンタカー予約という記事でも紹介しましたが、身勝手な理由による延長は絶対NGです。

閑散期であれば連絡さえすれば延長してくれることもありますが、繁忙期の延長はほぼ不可能です。

連絡もせずに返却時間を1時間〜2時間遅刻なんてのは日常茶飯事でした。これも非常に迷惑ですが人によっては「予約段階では1泊2日って言われたけど本当は2泊3日希望だし、借りちゃえばこっちのもんだから道が混んでて返せないことにして勝手に延長しよう!」という方がいます。年に数回必ず現れます。過去記事で解説した通りレンタカー会社が「時間なので返車してください。」と言っても返さなければ最悪の場合「不返還」扱いでブラックリスト入りする可能性すらあります。連絡をすれば稀ではありますが場合によっては「その車がどうしても必要だから一度営業所に戻ってきてもらえれば乗り換えで違う車を出す。」ということもあります。

延長の際は必ずレンタカー会社に連絡しましょう。

まとめ

以上レンタカーを借りる上で5つの注意事項とNG行為を紹介してきました。これからの時期遊びに行くためにレンタカーを借りる機会が増える方もいるかと思います。渋滞による延着などはある程度致し方ないところはあるかと思いますが、遅れそうな場合は必ずレンタカー会社に一報入れましょう。

安全運転を心がけ楽しいレンタカー旅を送ってください!

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